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焼肉店、飲食店オーナー必見!?ダクト火災を徹底的に対策するための知識!!

  • ダクト火災の原因はなんだろうか?
  • 自分のお店はダクト火災の危険はあるのか?
  • 具体的なダクト火災対策をどのようにしていけばよいのか…

上記の疑問を抱えている方の悩みを解決できる記事になっています。

 

なぜなら、私たちはダクト火災を対策するために

無煙ロースター、ダクト清掃を行っており、

ダクト火災に関する悩みは幾度も解決してきたからです。

 

悩みの内容は

「無煙ロースターの吸引が悪いけど、大丈夫なの?」

「排気ダクトが油臭いんだけど、これはまずいの?」

「ダクト火災はどのように対策すればいいの?」

様々です。

その中には実際にダクト火災を起こしてしまったお客様のお問い合わせもありました。

 

この記事を見ている方には

ダクト火災が起きる前に対策して欲しいのはもちろんですが

少しでも

ダクト火災を起こしてしまった人の心理的負担を

和らげることができれば嬉しい限りです。

 

この記事の前半では「ダクト火災の原因」に触れて自分の店は大丈夫なのかを確かめる「ダクト火災の危険度」について説明なます。

記事の後半では、具体的なダクト火災対策を説明していきます。

 

この記事を読み終えることで自分の店のダクト火災危険度を知り、

しっかりとしたダクト火災対策をとれるようになります。

万が一ダクト火災が起きてしまった場合の対策にも触れますので

最後まで見て頂ければ幸いです。

 

焼肉店、飲食店でダクト火災が起きる原因

ダクト火災のメカニズムはほぼ同じですが

厨房ダクトなのか、無煙ロースターなのかによって

出火する原因が異なります。

ダクト火災の原因については以下の記事を参考ください。

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厨房ダクト、無煙ロースター、工場、

どのダクト火災でも共通する原因は「清掃不良」です。

そのため、定期的に厨房やダクトの点検をすることはとても大切です。

 

おそらく、飲食店オーナ様が気になるのは

「どんな症状が出ればダクト火災を疑えばいいの?」

あたりだと思いますので、次はそれについて解説していきますね。

必ず抑えておきたいダクト火災の危険度チェック

「大阪府○○市の焼肉店でダクト火災か?」

といった感じのニュースを聞くたびにびくびくしてしまいますよね。

実は私たちもびくびくしています。笑

なぜなら、ダクト工事も行っているからです。

もし、ダクト工事を行っているお店でダクト火災が起きてしまったら

責任追及されるかもしれないので焼肉店オーナー様と同じように不安になります。

そのため、ダクト工事を行った焼肉店様には

必ず定期的に清掃を行うようにお願いしています。

 

しかし、12月の繁忙期でお客様が多い場合は

コンロを多く使われる分、ダクト火災リスクも上がります。

そんなこともあるので

私たちの中でダクト火災の危険度チェックを設けてます。

 

ダクト火災危険度チェック

  1. 無煙ロースターや換気扇の吸い込みが悪い
  2. 店内に煙が多く、煙臭い
  3. ダクトの排出口から油が染み出ている
  4. 排気ファンから異音が聞こえる
  5. ダクト内の清掃を1年以上していない
  6. 無縁ロースターやテーブルに油汚れが目立つ
  7. グリスフィルターの汚れが目立つ
  8. ダクト内を確認するための点検口がない
もし、上記のダクト火災危険度チェックに一つでも該当する場合は

どの業者でもどちらでも構いませんので

一度、お電話でご相談してください。

 

いやいや、

「そうなる前にダクト火災対策を行いたい」

というオーナ様向けにダクト火災対策をまとめました。

焼肉店オーナー、飲食店オーナーが必ずやっておくべきダクト火災対策

ダクト火災危険度チェックで問題を見つけ出すことは

対処ができるので対策なのには違いないですが

ダクト火災一歩手前の状況かもしれません。

 

できることなら、「問題が起きる前に対策したい」というのが

焼肉店、飲食店オーナーの本音かと思います。

ここでは焼肉屋の開業時から考えられる

ダクト火災を起こさないための対策と、

ダクト火災が起こってしまった場合に備える対策について

説明していきます。

ダクト火災を起こさない為の対策

施工不備がないように消防署に確認

無煙ロースター等の導入でダクト工事を行う際には

必ず消防署でどんな施工が正しいのかチェックする必要があります。

たとえば低温発火を防ぐために以下の条例が定められています。

排気ダクト等は、可燃性の部分から十センチメートル以上の距離を保つこと。ただし、金属以外の特定不燃材料で有効に被覆する部分については、この限りでない。

(東京都火災予防条例 第三条の二)

また、点検口を設けていない焼肉店を見かけるところから察するに

ダクト清掃のことを考えずに施工されているケースもあるので

ダクト清掃に関して知識がない会社にダクト工事を任せるのは避けるようにしてください。

定期的な清掃と点検

ダクト火災対策においては定期的な清掃、点検が一番優先度が高いです。

なぜなら、清掃によってダクトまでの火の導火線を切るためです。

 

しっかり清掃を行っているお店なら、

焼肉を焼いているお客さんが燃え上がったホルモンを

無煙ロースターに吸引させてしまったとしても、

清掃によりこびりついている油などがないので

ダクト内に燃え移る理由がなくなります。

 

また、火災予防条例でも定期的な清掃は定められています。

(少し補足をすると、第3条第3項で「炉」という単語が厨房設備のことを示してます)

第3条第3項
第1号 炉及びその附属設備の周囲は、常に整理及び清掃に努めるとともに、燃料その他の
可燃物をみだりに放置しないこと。
第2号 炉及びその附属設備は、必要な点検及び整備を行い、火災予防上有効に保持すること。

第3条の2第1項
第5号 グリス除去装置等(天蓋、天蓋と接続する排気ダクト内、グリス除去装置及び火炎
伝送防止装置)は、清掃を行い、火災予防上支障のないよう維持管理すること。

(東京都火災予防条例 第3条第3項 、第3条の2第1項)

コンロの周りに加熱物を置かない

これは基本的なことかもしれませんが、重要なことです。

人はうっかりとミスをしてしまう生き物なので

極力、出火原因になり得るリスクは排除しましょう。

紙ペーパー、ティッシュ、割りばし、木の入れ物、紙のメニュー

こういったものがコンロ付近にあることがないようにしましょう。

 

例えば…

紙ペーパーではなく、おしぼりだけを使用してもらう。

割りばしではなく、鉄製の箸を使用してもらう。

紙のメニューではなく、プラスティックのメニューにする。

こういった対策をとることが大切です。

お客さんのコンロの使い方に気を配る

焼肉屋の場合は調理するのはお客様自身になります。

自分の家じゃないため、雑にコンロを使ってしまう人は多いかと思います。

それを前提として、出火原因を減らすためにはどうしたらよいかを考える必要があります。

ただし、注意書きなどはお客様の気分を悪くさせるので

悩ましいところではないでしょうか。

 

実際の焼肉店様の対策を例にすると

  • タブレット型テーブルオーダーシステムを導入し、網交換をすぐに頼める状況を作る
  • ホルモンなど火柱が上がると予想される注文には、氷も一緒に提供する
  • おいしい焼肉の焼き方を教える(丁寧にお肉を焼いてもらえるように指導する)

こういった工夫一つでもダクト火災のリスクは減らせます。

ぜひ、ご自身のお店でも対策されてはいかかでしょうか。

万が一、ダクト火災が起きてしまった場合の対策

どれだけ対策をしていたとしても、万が一ダクト火災が起こった場合

すぐ動けるようにしておきたいというのが本音ではないでしょうか?

 

そんな予想外の事態を対策するためには

実際にダクト火災が起きてしまったことをシミュレーションし

従業員全体で防火教育を行う必要があります。

 

通報・連絡

まずは119番通報を行います。

通報した際の会話のやりとりは以下のような要領になっています。

 

消防「火事ですか、救急ですか?」

通報者「火事です」

消防「消防車が向かう住所を教えてください」

通報者「○○市の○○です」

消防「何が燃えてますか?」

通報者「3階の焼肉屋で入口入ってすぐのテーブルが燃えてます。」

 

火災が自分のところ以外にも広がる恐れがあるため

防災センターや他のテナントにもダクト火災が起こっていることを連絡しましょう。

消火活動

消火器を使って火を消します。

それでも難しい場合は消火栓からホースを引っ張り出して放水しましょう。

初期消火が適切に行えると被害は最小限に抑えられます。

消化する際の注意ですが、必ず出入口を背に消化するようにしてください。

万が一火が大きくなって対処できない場合に

すぐに振り返って逃げれるようにしておく必要があります。

避難誘導

あらかじめ決められた避難経路に沿って誘導していきましょう。

逃げ遅れる可能性が高い、妊婦さん、お年寄り、子どもを優先して

誘導するようにしましょう。

避難誘導は初期消火と同時に行えるように準備しておきましょう。

 

 

通報・連絡、消火活動、避難誘導を

従業員全体で円滑に行えるように役割分担や訓練を行うことが

ダクト火災を起こしてしまった場合の対策で最も有効です。

 

ダクト火災を定期的な清掃などで未然に防ぎ
万が一ダクト火災が起きた時の対策も用意しておきましょう。

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

ダクト火災対策として一番優先すべきことは

定期的なダクト清掃と点検をして、

未然に防ぐことです。

 

しかし、お店が忙しく過ぎて

ダクト清掃を忘れてしまったり、

頼むが億劫になることもあると思います。

そんな時はダクト火災の危険度チェックだけでもやってみてください。

 

そして、チェック項目に該当したなら

ダクト清掃業者に相談してください。

 

万が一ダクト火災が起きてしまった場合に備えて

すぐに消防署や他テナントへの連絡、消火活動、避難誘導が行えるように

役割分担と段取りを決めて準備しておきましょう。

 

ここまで対策できれば、ダクト火災に悩まされずに

お店を切り盛りできるのではないでしょうか?

>ダクト火災を防ぐには1年に1回の清掃が基本です

ダクト火災を防ぐには1年に1回の清掃が基本です

ダクト火災に繋がる主な原因は
清掃を放置したダクト内やグリスフィルターの油の汚れです。
ガスの付けっぱなし等で人為的なミスをしてしまったとしても
グリスフィルターやダクト内に油がなければ
引火する確率は大幅に下がります。
不明点や不安があればお気軽にご相談ください。